X-Content-Type-Options Header Missing

「X-Content-Type-Options Header Missing」というアラートは、X-Content-Type-Options ヘッダーが設定されていないことを示しています。このヘッダーを設定することで、ブラウザがMIMEタイプを推測する(いわゆるMIMEスニッフィング)ことを防ぎ、クロスサイトスクリプティング(XSS)攻撃のリスクを減らすことができます。

特に、X-Content-Type-Options: nosniff を設定することで、ブラウザがサーバーから提供されるMIMEタイプに従うように強制します。以下に、WordPressサイトでこの問題を解消する方法をいくつか紹介します。

1. .htaccessファイルの編集 (Apache)

Apacheサーバーを使用している場合、.htaccessファイルに以下の行を追加します。

<IfModule mod_headers.c>
    Header set X-Content-Type-Options "nosniff"
</IfModule>

これにより、すべてのレスポンスにX-Content-Type-Options: nosniff ヘッダーが追加されます。

2. Nginxの設定

Nginxサーバーを使用している場合、Nginxの設定ファイルに以下の行を追加します。

server {
    listen 443 ssl;
    server_name example.com;

    ssl_certificate /path/to/your/certificate.crt;
    ssl_certificate_key /path/to/your/private.key;

    add_header X-Content-Type-Options "nosniff";
}

3. WordPressプラグインの利用

WordPressプラグインを利用してヘッダーを追加することもできます。以下のプラグインが役立ちます。

  • HTTP Headers: このプラグインを使うと、サイトのHTTPヘッダーを簡単に管理できます。

    • プラグインの設定画面で以下のヘッダーを追加します。
      X-Content-Type-Options: nosniff
      
  • Really Simple SSL: このプラグインは、SSLに関連する設定を簡単に行えるようにし、セキュリティ関連のヘッダーも追加するオプションがあります。

4. カスタムコードの追加

WordPressのテーマのfunctions.phpファイルにカスタムコードを追加して、X-Content-Type-Options ヘッダーを設定できます。

function add_security_headers() {
    header("X-Content-Type-Options: nosniff");
}
add_action('send_headers', 'add_security_headers');

まとめ

X-Content-Type-Options: nosniff ヘッダーを設定することで、ブラウザによるMIMEスニッフィングを防ぎ、セキュリティを強化できます。ApacheやNginxの設定ファイルを編集するか、WordPressプラグインを利用して簡単にヘッダーを追加することができます。これにより、OWASP ZAPで検出された「X-Content-Type-Options Header Missing」アラートを解消し、サイトのセキュリティを向上させることができます。